Rubella
風疹
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風疹
風疹の原因になるもの
トガウイルスというRNAウイルスが原因の感染症です。
どんな症状を引き起こすか
一般的な感冒症状が出現し、特徴的には耳の後ろのリンパ節が腫大してきます。
その後に発熱が見られ、同時に顔面から始まって、四肢にまで広がる発疹が出現。
発疹は比較的形が均一で融合しない傾向があります。発熱、発疹は2,3日で改善していきます。
感染経路、潜伏期間
ウイルスは上気道から排出されて、飛沫感染にて広がっていきます。
麻疹、水痘ウイルスと比較するとあまり強くない。潜伏期間として16日~18日くらいです。
治療
基本的に特効薬はないため、発熱と発疹によるかゆみに対する対処療法が中心です。
学校感染症に風疹は定められているため、赤みのある発疹が消失するまで出席停止です。
感染後に起こる病気
次に記載する合併症がなければ、基本的には予後良好です。
血小板減少性紫斑病、脳炎、関節痛、溶血性貧血などが見られる可能性があります。
先天性風疹症候群
妊娠中に風疹ウイルスに感染する事で、胎内感染をきたし、それにより難聴、先天性心疾患、白内障を引き起こす病態です。
特に妊娠11週目までに感染するとほぼ100%の発症、12-16週目の感染だと50%の発症と、妊娠初期の感染が重大なリスクとなります。
そのため、妊娠を希望する女性は風疹抗体の検査を行う事や、十分量の抗体が確認できなければ風疹ワクチン接種を行ってもらう事が重要となります。