ノロウイルス

ノロウイルスとは

冬から春先にかけて発生することが特徴で、食べてから1~2日で、「吐き気」や「おう吐」・「腹痛」・
「下痢(げり)」・「軽度の発熱」などがおこります。

以前は「小型球形ウイルス(SRSV)」と呼ばれていましたが、平成15年8月に食品衛生法施行規則の改正により
ノロウイルス」に改められました。

症状

ノロウイルスは、潜伏期間が1~2日位でかなり早く、吐き気、頭痛、発熱、悪寒、筋痛などを伴う事もあります。
ウイルスは、症状が消えた後も 3~7日間程は便に排出されるので、2次感染にも注意が必要です。

基本的には症状は軽症ですが、老人や乳幼児では、脱水症状をおこし、入院する場合もありますし、
外来で補液を必要とする場合もありますので、気をつけなければいけません。

感染経路は?

ノロウイルスは、食品の中で増殖する事はなく、患者の腸内で増殖し、便に排出されます。
それが下水を通じて、河川、海へと流れ、カキなどの二枚貝の内臓に蓄積されます。

そして、ノロウイルスに汚染された二枚貝をや、不十分な加調理で食べる事、また、手や調理器、
患者の便や吐物からの二次感染によって、食中毒となるのです。

感染防止と予防

  • 加熱処理で感染防止
    • ノロウイルスは熱に弱いので、カキなどの二枚貝の生食はできるだけ避け、十分に火を通して食べましょう。
  • 洗って予防
    • ノロウイルスは症状が軽快しても、数日間は便に排出されるので、
      兄弟や世話をする親が感染してしまう場合もあります。
      トイレの後、帰宅後、調理前、食事前には、しっかりと手洗いとうがいをしましょう。
    • 食器、ふきん、タオルなどは、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱消毒しましょう。
  • 二次感染に注意
    • 患者の便やおう吐物を片付けるときは、ビニール手袋を使用して直接手に触れないようにしましょう。
    • 使った雑巾(ぞうきん)などは塩素系漂白剤(10~50倍に薄める)に浸し、消毒しましょう。

食中毒になってしまったら

おう吐や下痢(げり)などの症状があるときは、水分を多めにとり、早めに医療機関を受診しましょう。

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院長
堅田 真司
診療内容
総合内科・小児科・胃腸内科
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